エンジニアはパソコンを長時間使用しているので手首や肩、腰などの疲労に悩まされている人も少なくありません。それらの負担を軽減したいならタイピングする時の姿勢にも注意が必要です。
まずは良い姿勢でタイピングすることを心がけてください。デュアルモニターの位置はまっすぐ前を向いた時の視線より低い位置が望ましいとされています。見上げるような姿勢だと首に負担をかけてしまうので気をつけましょう。また、目から40cm以上は離すようにしてください。
肘を下げ過ぎると腕が疲れてしまいます。大体、90度以上の角度になるように、椅子の高さを調整しましょう。それから、背筋を伸ばし、なるべく椅子に寄りかからないようにして座りましょう。
手は曲げたり丸めたりせず、そっと猫の手のようにしましょう。手首に負担がかかりにくくなります。ただし、人によってベストな置き方は異なります。自分にとって心地良い手の置き方であれば問題ありません。
タイピングをする時に手首を浮かせたり固定したりしますが、どちらの方がやりやすいのでしょうか。それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
まずは手首を浮かせる方ですが、手首を浮かせると指がバタバタしてしまうので不安定なタイピングになりがちです。疲労も溜まりやすくなりますが、指を自由に動かせるため動きに制限がなく、ホームポジションから少し離れた数字や記号もスムーズに打てます。ただし、浮かせている分、どうしても手首に負担がかかってしまうので、長く続けていると腱鞘炎になることがあります。
それに対し、手首を固定する方は動きは制限されてしまいますが、手の動きが安定するので痛みが出にくくなります。タイピングする時は指が頻繁にキーボードから離れますが、手首をキーボードに固定することで全体の動きがブレにくくなります。手や腕にかかる重力を自分の力で支える必要がないので、長時間作業しても手や腕が疲れにくくなります。自由度は低くなってしまいますが、手首を浮かせる場合とそれほど大きな差はないので、気にならない人は腱鞘炎予防で手首を固定するのもありです。
姿勢や手の置き方に注意することで疲れを大幅に軽減することができます。しかし、長時間その姿勢で作業していると筋肉が凝り固まり、血の巡りも悪くなってしまいます。そのままでは疲れが蓄積するので集中力が低下し、仕事の効率も落ちてしまいます。適度に休憩を入れながら作業するようにしましょう。
長時間作業していると手首や腕に疲労が溜まるため、作業効率も落ちてしまいます。快適に作業するためのグッズは色々ありますが、導入しやすいのは手首の下に置く「リストレスト」です。
日本語配列と英語配列、それぞれにメリットがあり、どちらが良いとは一概には言えません。しかし、作業効率や体への負担軽減を考えると使い慣れているキー配列の方が良いでしょう。
エンジニアにとってキーボードはとても使用頻度の高いアイテムです。扱いにくいものを使用していると仕事の効率も下がってしまうので、自分に合うものを選ぶようにしましょう。