キーボードはエンジニアにとって最も使用頻度の高いアイテムです。「キーボードなんてどれも同じ」「大した違いはない」と思うかもしれませんが、作業時間の大半はキーボードに触れています。1日に何千回、何万回とタイピングしていると、小さな違いが積み重なって大きな影響を与えることがあります。キーボードの良し悪しが仕事の効率に関わってくると言っても過言ではありません。
パソコンを購入した際に付属してくる標準タイプのキーボードやノートパソコンに搭載されているキーボードは使い勝手が良いとは言えません。しかも、中には高速入力に対応できないものもあります。
入力する時はキーを押しこんで文字を入力していきますが、押しこむ強さは製品ごとに違います。例えば、キーストローク(キーを押しこむ際の深さ)が深いキーボードは、キーを下にまっすぐ押しこまなければ反応しないので軽く触れただけでは認識されません。ある程度の力が必要なので指が疲れてしまいますし、文字入力のスピードも落ちてしまいます。タイピングミスも増えるので再入力しなければならず、余計な時間がかかってしまいます。
性能が悪いキーボードに対応するために自身のポテンシャルを下げてしまうようでは元も子もありません。より速く、正確な入力をするためにも自分に合う入力しやすいキーボードを使うべきです。
ノートパソコンは元々搭載されているのでキーボードを選ぶことはできませんが、外付けキーボードを使えば快適な環境で作業することができます。
パソコンを購入した際に付属してくるキーボードは、コストダウンなどを重視しているので必ずしも使いやすいとは言えません。しっかりと力を入れて押さなければ反応しないものもあります。その場合はどうしてもタイピングが強めになってしまうため指や手首を痛めることも少なくありません。また、ノートパソコンはスペースが限られているため、キーピッチ(キーとキーの間隔)が短いものも少なくありません。窮屈な姿勢になりやすいので肩こりになることも多いようです。
そのようなキーボードを長く使っていると疲労が溜まりやすくなり、身体にも大きな負担がかかってしまいます。しかし、自分に合うキーボードなら長時間使用しても疲れにくくなります。軽いタイピングでも正確に入力できますし、十分なキーピッチのある使いやすいキーボードなら体にかかる負担も軽減できます。
長時間作業していると手首や腕に疲労が溜まるため、作業効率も落ちてしまいます。快適に作業するためのグッズは色々ありますが、導入しやすいのは手首の下に置く「リストレスト」です。
日本語配列と英語配列、それぞれにメリットがあり、どちらが良いとは一概には言えません。しかし、作業効率や体への負担軽減を考えると使い慣れているキー配列の方が良いでしょう。
エンジニアにとってキーボードはとても使用頻度の高いアイテムです。扱いにくいものを使用していると仕事の効率も下がってしまうので、自分に合うものを選ぶようにしましょう。